私を構成する9枚 7/9

ミッシェルガンエレファント「ハイタイム」

こんちわ。シバタです。

  
この「ハイタイム」は2ndアルバムですね。僕、どのアルバムが好きって訊かれるとセカンドアルバムって答える確率が高いです。やっぱアレですかね?デビューアルバムは周りの大人の事情でバンドの思惑100パーセントにはならなくて、そこでひとつ売り上げ枚数とか何やらのハードルをクリアすれば、次はより自分達のイメージに近いアルバムが作れるというかそんな感じですかね?

ミッシェルは間違いなくライブバンドです。ライブバンドのアルバムって、単純に音がショボかったり、全体の音の雰囲気がイメージと違ったりしてその熱さが伝わってこない事がありませんか?そういう意味でこのアルバムはとても熱いです。

アマチュア臭くて手の届く所に居そうなんだけどカッコ良くてとてもかなわないバンド。ミッシェルのライブを観る度に思いました。上手いとカッコ良いは比例しないんだなと。こんなに荒削りなのに、いや、荒削りだからカッコ良いとか洗練されているからカッコ良いとかそんな事関係なくて、むしろ上手い下手にこだわってしまうのはカッコ良いになれないって事で、ってかそりゃ上手いに越したことはないけど練習すりゃ上手くなるかもだけどカッコ良くなるかどうかはわからないし僕は絶対そんな事はないと思うんですよ。スポーツでも何でもそうだけど、何て説明したらいいかわからないけど何だかわからないけどカッコ良いってのが本当にカッコ良いって事なんじゃないかと。

最後に、ミッシェルガンエレファントのカバーバンドでミッシェルさんエレガントってのをやってましたという告白をもってシメの言葉に変えさせていただきます。
(。-_-。)

私を構成する9枚 6/9

プレイグス「センチメンタルキックボクサー」

こんちわ。シバタです。

  
「俺、名古屋に帰るから、一緒にバンドやろうよ」

東京で働いてた従兄弟から電話で連絡があったのは今から20年ぐらい前でした。僕には兄弟がいないのもあって、この2つ年上の従兄弟は僕にとって今でも兄のような存在です。楽器を始めるきっかけをくれたのも彼ですし、この後いろんなバンドを一緒にやる事になるんですよ。

仕事を辞めて帰ってくるのもあって、折角だから海外旅行に行きたいと言い出しました。ニューヨークに行きましたよ。ふたりとも初めての海外旅行。お互いレスポールを買って帰りましたね。まだ持ってますよ。

その直後に、クアトロでプレイグスのライブがあるから行こうと誘われたんです。当時CD屋でフリーターだったからお店で聴いた事はあったけど、あんまり気にはならなかったんですよ。でも、まぁ誘ってもらったし、チケット代出してくれるから行こうかと(笑)

これから始めようとしているバンドは、僕がギターボーカルで彼はベース。で、大学の後輩がドラム。トリオにこだわってた訳ではないですけど何となくそうなっちゃいました。後にリードギターが加入するんですけど。だから彼は僕にプレイグスのライブを見せたかったのかもしれません。

何とこの年に計3回プレイグスのライブに行ってるんですよ。1年に同じアーティストのライブに3回行く事ってありますか?なかなかないですよね?僕もプレイグスが唯一です。ってか、1年に3回来るのもすごいけど(笑)

このアルバムは3枚目。この後CMタイアップを取ったりそこそこ名前が売れるのですが、そんなある意味ピークな頃にベースが脱退。勢いが途絶えて、ギターボーカルの深沼さんは自身が歌うのではなくプロデューサーとしての活動も始めます。元々レコーディングの知識も豊富なんですよね。あの、深田恭子をプロデュースしたのは深沼さんですよ。

ほんと、バンドのメンバーっていつ抜けちゃうかわからないですよね。だからこそ、いくつかのバンドを掛け持ったり、いくつかの楽器を演奏できるスキルを身につけたり、専門的な知識を蓄えておくのは、それが仕事であるなら尚更大切な事だという事にほんと最近になって気付いたんですけど、だからと言って僕みたいにバンドを18個も掛け持ったりすると、それが楽しくてしょうがない人はいいですけどそうでない人は命を落としかねないので注意していただきたいという事で締めの言葉に変えさせていただきます。
(。-_-。)

私を構成する9枚 5/9

The Black Crowes「Amorica」

こんちわ。シバタです。

  
学生の時にやってたバンドでイベントに出た時、司会者から「ブラッククロウズのようなカッコいいバンド」と紹介され、そんなバンド知らんぞと。後日気になったので探しに行きました。その時まだ2枚しかアルバムが出てなかったですね。んで、取り敢えずそのセカンドアルバム「southern harmony」を買って聴いたんです。

ウチのバンド、こんなにカッコいい訳ないじゃん(笑)

当時やりたかった事に近かったですね。そりゃ似てるって言われるだけあるなと。ただ、そこに日本語の歌が乗るか英語の歌が乗るかで全然変わってしまうんですよね。言葉が持つリズムが違うから、メロディの上がり下がりや音数が同じようにはならないんです。

そこんとこを最初に上手くやっちゃったのがサザンの桑田佳祐さんだと認識しております。だってあの「勝手にシンドバッド」って洋楽ですよ。何歌ってるかわからないから(笑)じゃなくて、洋楽のメロディに初めて日本語が綺麗にハマったんですよ。そんな桑田さん、佐野元春御大を指して「あいつのほうが上手い」と言ってましたけどね。どっちも凄いわ。

あれ?ブラッククロウズの話でしたね。

この「アモリカ」ってアルバムは3枚目です。
これをフェイバリットに挙げる人にまだ会った事がありませんね。地味だもんなぁ。セカンドアルバムが好きって人が多いですね。あのアルバム、ツアーの合間わずか2週間で殆ど出来ちゃったそうですよ。

一度だけライブを観た事があります。数年前にはサマソニにも来てましたね。夏の暑い日にビール片手に野外ライブで観たいなぁ。
(●´ー`●)

私を構成する9枚 4/9

Mr.Children「深海」

こんちわ。シバタです。

  
このアルバムが出た頃もCD屋でバイトをしておりました。

前作の「Atmic Heart」がバカ売れして、店内で毎日のようにCDを流す訳ですよ。それで嫌いになっちゃったんです。元々、愛だ恋だの歌って嫌いなんですよ。初期のミスチルってそういう曲が多くないですか?だから今でも初期の歌は聴かないんです。

Atmic Heartが毎日売れる中、そしてそのCDを毎日聴く中で、シングル「名もなき詩」が出たんです。

「あー、またミスチルねー、いいんじゃない?放っておいても売れるんだから」と投げやりな僕をよそに誰かがそのCDをかけたんですよ。

やられましたね。

こんなにまで歌詞で頭を殴られた事はなかったですから。本気でただの愛だ恋だの人だと思っていたんです。ごめんなさい。

で、この曲がアルバムの中に入ってるんですけど、全体的にほんっとに暗いアルバムなんです。どうしたミスチル?って感じ。こんなんじゃ売れないよって。でも僕はこのアルバムをきっかけに大好きになったんですけど。
桜井さん、私生活でもゴタゴタしてた時だったし、そういう意味でも凄くリアルさが伝わるというか、他のアルバムとはかけ離れた存在感があるんですよ。

本当にやりたかった事はこれなのかな?とも思いました。本当は僕と同じように、愛だ恋だなんて歌ってられるかよ、仕事だよ仕事っていう人なんじゃないかと。

先に挙げた佐野元春御大は、作りたいアルバムがあまりにも売れなさそうだから、その前に売れるアルバムを作ったと。桜井さんもそうなのかと考えるだけでシビれます。やっぱポップザウルスは違うなと。

足元にも及びませんな。
でも少しでも近づきたいです。
(。-_-。)

私を構成する9枚 3/9

奥田民生「29」

こんちわ。シバタです。

  
このアルバムのタイトルがなぜ「29」なのか?それは、アルバムがリリースされた時、奥田民生師匠が29歳だったからです。

当時僕はCD屋でアルバイトをしていました。
奥田民生師匠の事は、元ユニコーンのボーカル程度の事しか知らなかったんです。

他のアルバイトが何やら騒いでおりまして、どうやらこの後行われる奥田民生師匠のライブチケットが2枚余ってて、すごく行きたい女のコが一緒に行ってくれる人を探しておりまして、まぁつまり僕が行く事になったんですけどね。

曲も何も知らないのに来ちゃいました。でもね、ほんと来て良かったです。その頃から僕は自分で曲を書いてたんですよ。それがちっとも良くもなければ面白くもないんです。どうしたものかと。奥田民生師匠の曲は、コード進行が普通じゃなくて(本人比)それに乗っかったメロディも普通じゃないんです。あー、そうやって崩せばいいんだ!って気付かせてくれたんですよ。

あとはあのチカラの抜けきったスタンスに共感してしまったんですよね。テレビに出ればタモさんに「釣りばっかやってないでちゃんと働かなきゃダメだよ」と叱られ、後に共演する井上陽水御大には「奥田くん、働きすぎだよ」と叱られ、その間をひょうひょうと立ち回る様を見て、周りから愛されてるとしか思えなかったんです。僕は、そうだよね、そういう事だよねと深く頷いたのでした。

そんな師匠も50歳を越えてしまったんですね。
僕も歳をとる訳だ。

師匠が最近、なぎら健壱氏に似てきたような…
気のせいですかね?
(;´Д`A