私を構成する9枚 4/9

Mr.Children「深海」

こんちわ。シバタです。

  
このアルバムが出た頃もCD屋でバイトをしておりました。

前作の「Atmic Heart」がバカ売れして、店内で毎日のようにCDを流す訳ですよ。それで嫌いになっちゃったんです。元々、愛だ恋だの歌って嫌いなんですよ。初期のミスチルってそういう曲が多くないですか?だから今でも初期の歌は聴かないんです。

Atmic Heartが毎日売れる中、そしてそのCDを毎日聴く中で、シングル「名もなき詩」が出たんです。

「あー、またミスチルねー、いいんじゃない?放っておいても売れるんだから」と投げやりな僕をよそに誰かがそのCDをかけたんですよ。

やられましたね。

こんなにまで歌詞で頭を殴られた事はなかったですから。本気でただの愛だ恋だの人だと思っていたんです。ごめんなさい。

で、この曲がアルバムの中に入ってるんですけど、全体的にほんっとに暗いアルバムなんです。どうしたミスチル?って感じ。こんなんじゃ売れないよって。でも僕はこのアルバムをきっかけに大好きになったんですけど。
桜井さん、私生活でもゴタゴタしてた時だったし、そういう意味でも凄くリアルさが伝わるというか、他のアルバムとはかけ離れた存在感があるんですよ。

本当にやりたかった事はこれなのかな?とも思いました。本当は僕と同じように、愛だ恋だなんて歌ってられるかよ、仕事だよ仕事っていう人なんじゃないかと。

先に挙げた佐野元春御大は、作りたいアルバムがあまりにも売れなさそうだから、その前に売れるアルバムを作ったと。桜井さんもそうなのかと考えるだけでシビれます。やっぱポップザウルスは違うなと。

足元にも及びませんな。
でも少しでも近づきたいです。
(。-_-。)

私を構成する9枚 3/9

奥田民生「29」

こんちわ。シバタです。

  
このアルバムのタイトルがなぜ「29」なのか?それは、アルバムがリリースされた時、奥田民生師匠が29歳だったからです。

当時僕はCD屋でアルバイトをしていました。
奥田民生師匠の事は、元ユニコーンのボーカル程度の事しか知らなかったんです。

他のアルバイトが何やら騒いでおりまして、どうやらこの後行われる奥田民生師匠のライブチケットが2枚余ってて、すごく行きたい女のコが一緒に行ってくれる人を探しておりまして、まぁつまり僕が行く事になったんですけどね。

曲も何も知らないのに来ちゃいました。でもね、ほんと来て良かったです。その頃から僕は自分で曲を書いてたんですよ。それがちっとも良くもなければ面白くもないんです。どうしたものかと。奥田民生師匠の曲は、コード進行が普通じゃなくて(本人比)それに乗っかったメロディも普通じゃないんです。あー、そうやって崩せばいいんだ!って気付かせてくれたんですよ。

あとはあのチカラの抜けきったスタンスに共感してしまったんですよね。テレビに出ればタモさんに「釣りばっかやってないでちゃんと働かなきゃダメだよ」と叱られ、後に共演する井上陽水御大には「奥田くん、働きすぎだよ」と叱られ、その間をひょうひょうと立ち回る様を見て、周りから愛されてるとしか思えなかったんです。僕は、そうだよね、そういう事だよねと深く頷いたのでした。

そんな師匠も50歳を越えてしまったんですね。
僕も歳をとる訳だ。

師匠が最近、なぎら健壱氏に似てきたような…
気のせいですかね?
(;´Д`A

私を構成する9枚 2/9

COMPLEX「COMPLEX」

こんちわ。シバタです。

  
高校1年の夏、2歳年上の従兄弟から電話がかかってきました。

「こーちゃん、ベースやらん?」

これが僕が楽器を始めるきっかけでした。

タブ譜の読み方を教えてもらって、大好きな佐野元春御大のスコアを買い、アンプの代わりにラジカセから音を出して練習していたのですが、2ヶ月も経たないうちに音が出なくなりました。どうやら従兄弟から売ってもらったベースが壊れたようです。

「ベース壊れたんだけど…」

「そっか、じゃあ今度はギターやってみる?」

答えになってない気がしたけど、PCエンジンCD-ROMを友達に売ってできたお金でギターを買ったのでした。
何から始めていいのか分からなかったので従兄弟に訊いてみたら、BOØWYやってみたら?との事だったので言われるがままに。

初めてギターに興味を持って、ギターがカッコいいと思ったバンドでした。

「え?BOØWYって春に解散したの?で、この布袋とらなんとかってのはソロで活動してるのね」

この後、今では個性派俳優としての地位を確立した吉川晃司とタッグを組む訳ですな。

めっちゃ聴いたわ、このアルバム。
今でも全曲弾けます。

高校へは朝友達が来て一緒に自転車で通ってたんですけど、支度をしてその友達が呼びに来るまでに10〜15分ぐらい時間が空いてたので、その時間もギター弾いてましたからね。毎日。

遡ってBOØWYも聴くようになって、スコアも集めてとにかく弾いてましたね。どんだけ好きかって、布袋さんと同じギター買いましたから(笑)今は恥ずかしくて使えないですけど、でもあのギター弾きやすかったし良かったですよ。

ライブにも行きましたよ。
当時の音楽雑誌が出てきてチケット代にビックリ。3,200円ですよ。布袋寅泰と吉川晃司で3,200円。今から25年前。いい時代でした。

誰か、布袋モデルのギター持ってる?
(●´ー`●)

私を構成する9枚 1/9

佐野元春「Cafe Bohemia」

こんちわ。シバタです。

  
このアルバム、僕が初めて買ったCDなんですよ。
当時3,500円でした。今から30年ぐらい前です。

まだレコードから切り替わり始めた頃だったので、ブックレットのデザインを損ないつつ(笑)CDはこんなに音がいいんですよ!みたいな事が書いてあります。なのに今聴くと音のレベルが小さくて悲しくなります。あの頃はレコードのプチプチ音が許せなかったんですよね。でも今ってCD聴いてて、曲の演出でレコードのプチプチ音が入ってると嬉しい事ってないですか?僕の書いた曲で「レコード」って曲があるんですけど、レコーディングした際に曲中にプチプチ音を入れましたよ。ほんと、人間って勝手なもんですよね。

話が逸れてしまいました。

佐野元春御大曰く、前作「Visitors」が本当にやりたかった事で、その前に意図的に分かりやすい曲で構成された「SOMEDAY」「No Damage」をリリースして広い層のファンを獲得すべく裾野を広げたそうです。

ただ曲は書けばいいってもんじゃない事を痛感します。プロは狙って書くんですよね。

そしてリリースされた「Visitors」、ジャパニーズラップのハシリとして挙げられる事も多いのですが、歌メロを削いだ事で常にメジャーな位置付けでいられるのだろうかと。つまりやり過ぎちゃったなと。そんな反省を込めて作られたのが「Cafe Bohemia」なんだそうです。

コンセプトから曲調まで、スタイルカウンシルのパクりだなんて言われた事もあるアルバムだけど、間違いなく僕を構成するアルバムのひとつです。

だって好きなんだもん。
(●´ー`●)

私を構成する9枚

こんちわ。シバタです。

遅ればせながら、僕も自分を構成する9枚を考えてみました。

  
そりゃあれもこれも好きなアルバムばかりなので選ぶのに苦労しますよね。でも、自分がどのアルバムでできているかと考えれば、このアルバムはめちゃ聴いたし好きだけど俺じゃないなとか、逆にこれはそんなに聴いてないけど影響を受けたなとか、そんなこんなで選ばれた9枚を見てみると何だか不思議な気分になりました。

佐野元春「Cafe Bohemia」

COMPLEX「COMPLEX」

奥田民生「29」

Mr.Children「深海」

The Black Crowes「Amorica」

プレイグス「センチメンタルキックボクサー」

thee michelle gun elephant「ハイタイム」

スガシカオ「family」

John Mayer「CONTINUUM」

僕の場合、9枚のうち7枚が邦楽なんですよね。

邦楽の何を聴いているかといったらやっぱり歌詞です。COMPLEXは横に置いといて(笑)他の6枚は僕にとって詩人なんですよ。モヤモヤしていた事をたった1行でサラッと書いてしまうその才能を分けて欲しい。佐野元春御大とプレイグス深沼は今一緒に活動してるからね。僕の目に狂いはなかった(笑)

一方洋楽と横に置いといた1枚は、音全体のバランスとギターですね。僕の英語力では歌詞がダイレクトに飛び込んでこないので、歌も声質で好き嫌いが決まっちゃいますね。こんな風に歌ってみたい。

このイベントは人に見せるというより、自分の音楽性を再確認するものだよなぁと思いました。
何だか1枚ずつじっくり書きたくなってきました。

だけど、雑誌で好きなアーティストの特集なんかあると、影響を受けたアルバムが何枚か挙げられたりしてるじゃないですか?あれをやっているみたいですよね。楽しかったです。
(●´ー`●)