こんちわ。シバタです。
友達のバンドのライブを観に行くと、いわゆる対バン形式で、他にいくつか出る事があります。そんな過去の対バンでひとつ思い出したあるバンドの話です。
ストリートスライダーズが好きなんですねっていうバンドで、メンバーの年頃はきっと40前後。ゆる〜い感じでライブが進んでいきました。
ギターボーカルは終始黙ってて、「怒ってるんすか?」って感じのふてくされ顔で、曲が終わる度に静寂が訪れます。ちっとも楽しそうではありません。辛いのでしょうか?辛いなら止めればいいのですが、ひょっとしたら止められない事情があるのかもしれません。
僕らお客さんの数はまばらで、演者との間に計り知れない見えない壁を感じます。チケットも売れ残ってしまったのでしょう。演者はまるで消化試合をこなすかのようです。
チケットノルマをこなせなくて自腹を切る辛さは僕もよ〜く知っています。でもそれで演者のモチベーションが下がるなんて事はあってはいけません。観てる側も辛いです。
ライブも終盤に差し掛かり、そのギターボーカルはついに最後の曲を演奏する直前に初めて声を発しました。
「あの辺に俺らのCDが置いてあるもんで〜、タダだもんでさ〜、よかったら持ってって」
上から?(笑)
何と言うか、これがハリーと蘭丸だったらそりゃカッコいいでしょうよ。そしてスライダーズが好きなんだろうから、笑顔で「よろしくお願いしま〜す!」っていうバンドじゃないのも分かる。分かるよ。だけどね、残念ながらもう一度観たいとは思えなかったなぁ。
こういうバンドをやるのなら、お客さんを「カッコいい〜」ってシビれさせないといけないですよね。たったひとつだけ、それだけなんですけど、それが難しいんだな。
僕もがんばります。でもこーゆーのはできません(笑)
(。-_-。)