こんちわ。シバタです。
今日は音楽と全く関係ない思い出話です。
大学生の時に塾講師のアルバイトをしてました。と言っても黒板の前に立って数十人を相手するようなものではなくて、その塾のオリジナル問題集を解きながら解説するんだけど、中にはやる事そっちのけで学校の宿題をやったり、恋愛相談をしてくる子もいました。変わった塾です。
で、僕は小学生から高校生まで幅広く受け持っていたんです。その中に小学5年生の女のコと3年生の男のコの姉弟がいて、いつもふたり一緒に見ていました。
ある日、その弟くんが自慢気に、住んでるマンションで流行ってる遊びについて語り出しました。
それは屋上から、地上まで縦に伸びている雨樋をつたって降りるそうで、今まで2回成功しているのは俺だけだと自慢気に語っていました。
その翌週、弟くんは塾に来ませんでした。
お姉ちゃんの話では、その遊びをしてる時に、10階付近から手を滑らせて落下。自転車置き場の屋根に落ちたのが幸いして一命を取り留めたそうです。
弟くんは全身骨折のため絶対安静の状態で集中治療室に入ってました。
この授業の後、お姉ちゃんはその弟くんが入院する病院に行くという事だったので、お母さんと連絡を取って僕も向かいました。
入院する階に着くと、お母さんが泣きながら僕の所に来ました。
「先生、わざわざ来ていただいてありがとうございます。私はもう情けなくて…」
転落した時にお姉ちゃんを含む見物人が何名かいたらしく、お姉ちゃんが落ち着いて救急車を呼んだそうです。いやいや、そんな危険な遊びはさせちゃあかんでしょ。
お母さんは仕事先にかかってきた電話で知ったそうで、頭の中が真っ白になったと言っていました。そりゃそうですよ。
そしてすぐに病院に向かったそうです。包帯で全身ぐるぐる巻きの息子は「いたいよ〜」と唸っていたそうです。
……………
「○○ちゃん!わかる?お母さんだよ!」
「おかあさ〜ん、おかあさ〜ん」
「なんでそんな危ない遊びなんかしてたの!」
「おかあさ〜ん、おかあさ〜ん」
「どこが痛いの?気持ち悪くない?」
「おかあさ〜ん、おかあさ〜ん」
「何?どうしたのよ?」
「サイバーフォーミュラ、ビデオに録っておいて」
この弟くんも今はアラサーなんだよなぁ。
良い子のみんなはマネしちゃダメだよ。
(。-_-。)