「上手い」だけでは勝てない事がある

こんちわ。シバタです。

某企業店内放送用オリジナルソングのレコーディングに参加した時の話です。

そのオリジナルソングは、その会社の社員が作ったもので、忘年会の余興でギターを弾いて歌い、それの録音されたものを後日社長が聴いたのがきっかけで、全店(全国展開です)で流す事になったんです。

先ず、作者とスタジオでお会いして、曲を拝見しました。
シンプルでキャッチーでなかなかいい曲でしたよ。

その数日後、オケが出来上がり、メインの仮歌とコーラスを担当しました。
作者がそれを聴きながら歌い、僕の仮歌と差し替える段取りです。

ここで問題が発生。

作者の歌唱レベルの問題で、曲とのピッチが合いません(笑)

そこでディレクターから僕にトンデモな依頼が。

「このピッチのズレたボーカルに合わせたコーラスを入れてくれないかなぁ」

いやぁダメでしょ?(笑)
そもそも曲と合ってないんだから。

この案件、どう切り抜けたのかディレクターに今度確認しようと思います。

もうとっくにカタチになっていて、店内で流れているそうですけど、いろいろ怪情報が届いておりまして、

「インストだったよ」

「お前のコーラスは入ってた」

だそうです。

さすがに僕も気になったので、お店に行ったら違う曲がかかってたから店員さんに訊いてみました。

「店内で流れるオリジナルソングってありますよね?」

「あー、それでしたら商談室で使用しております」

という事で聴けませんでした。

もちろん日の目は見てないのですが、なぜか僕のボーカルバージョンを持っている友人がおりまして、お前のほうがいいぞって言ってくれるんですけど、しゃあないわね。
ってか俺にも聴かせろよ。

そりゃクオリティーの面でいえば、僕がメインを歌ってカタチになったほうがよかったですよ。

だけど、この案件は作者が歌う事に意味があるんです。それには勝てませんよね。

あなたにも同じような事はないですか?
脇を固めるのも立派な仕事です。
こんな事で腐ってたらダメですよ。
(●´ー`●)

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