史上最大の侵略(後編)

こんちわ。シバタです。

先週、子どもが生まれました。

その瞬間にも立ち会ったのですが、とにかく妻が辛そうだったので、無事産んだ事や生まれてきてくれた事で感動したというよりも正直ホッとしました。普通はここで泣いたりするんでしょうけど、いや、不覚にも泣いてしまったんですけど僕の場合他の理由があったんです。この日を楽しみにしていた父に子どもを抱かせてあげたかった。それが無理だとしてもせめてこの日まで、父に生きていてほしかったんですよ。

3月のある日、入院中の父を除いたメンバーで安産祈願のため塩竈神社に行きました。その後食事をして父が入院する施設に妻と母と行き、安産祈願に行った事を話すと、今ではエコー検査で性別の確認がほぼ間違いなくできるようになったけど、昔は塩竈神社で会った最初の人が男か女かで判断したもんだと嬉しそうに話してくれました。

あれ?その時最初にあったのは義父だったけど生まれてきたのは女の子だぞ親父(笑)

父の入院中は必ず妻と母と3人で訪問しました。その度に妻が嬉しそうに「お義父さん、今日で4ヶ月だよ」「元気に動いてるよ」と報告をすると父も嬉しそうでした。叶わなかったけれど、生まれてくるまで絶対生きてやる、父はそう思ってたに違いありません。

今年の4月に、父、叔父、バンドのメンバーと、わずか3週間の間に立て続けに3人も亡くしてしまいました。特にその亡くなったバンドのメンバー(僕とそんなに歳は変わらない)ともう2度と一緒にライブができない事と、僕に話してくれたある目標を達成する事ができなかった無念を思うと胸が痛いです。

ほんと、人って簡単に死んじゃうんですよ。わずか3週間でこれだけ続くと自分は絶対大丈夫だなんて思えません。だからいろいろ自分の中で散らかっている事を整理して片付けなければなりません。今日やろうが明日やろうが僕の勝手ですが、明日に延ばして今日死んじゃったらきっと僕は己の屍を俯瞰しながら、あーあやっとけばよかったなんてこぼすに違いありません。

そういった弱さこそが僕にとって最大の侵略者なんですよね。そいつに僕の人生乗っ取られないようにしなければ。
(。-_-。)

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