マックス号応答せよ

こんちわ。シバタです。

従兄弟が飼ってる柴犬がマックスっていう名前で、5年ぐらい前に白内障になっちゃって目が見えないんですよ。なので、見えなくなる前のように走ったりはできなくなっちゃったけど、家の中を歩き回ったり、いつもの散歩コースはちゃんと覚えているそうで。犬って鼻がいいからね。

今までできた事がある日突然できなくなる事は誰にでもあり得ます。できる時にやらなかったお前が悪いとか他人にとやかく言われる筋合いは1ミリもないですが、もし自分がそんな風になったらその状況を受け入れる他にはないと思っております。

って言うのは簡単ですけど、実際そうなったら辛いでしょうね。僕、耳に持病があって、いつ聞こえが悪くなってもおかしくないんです。バンドができなくなったらと思うと、自分にとってこんなに辛い事はないですね。

でも、自分の境遇やら環境やらのせいにして、外に向けて不満をぶちまけたところで何も変わらない、いや、それまで寄り添ってくれた人達が自分から離れていく気がしてなりませんし、そんな寂しい事に耐える自信が僕にはありません。

それに、治る見込みがあるのかないのかなんて誰にもわからない。医者だって過去の統計の最良な結果と最悪の結果のあいだでしか語れないんです。無責任な事は言えないですからね。そしてその範囲内に自分が収まるかどうかなんてわからないですよね。

僕、今まで3度中耳炎の手術をしてるんですよ。僕の耳だって今普通に聞こえてますけど、担当の医師によると、普通に聞こえるのは考えられないそうです。どれぐらい珍しいかというと、
「この患者さんは◯◯で△△なんだけど、なぜか普通に聞こえるんだよなぁ」
なんて耳の中にカメラを入れて医学生を診察室に呼んで解説するんです。
先生、ムダがないね(笑)

僕がこうして3度も手術をしながら普通に聞こえて、しかもバンドもやれちゃうのは何故だかわからないですけど、もしかしたら、昔から音楽が好きで、聴くという行為を今までたくさんしてきた、つまり耳をたくさん使ったからなのかなぁと思います。「音楽に助けられたんだよ」って音楽仲間に言われた事もあります。

ほんと、そうかもね。
(●´ー`●)

湖の秘密

こんちわ。シバタです。

我がデラロッキンスタヂオの住所には「水」という漢字が入っております。他にも「流」とか「川」とか「橋」とか、水に関係ある漢字が含まれている住所の場所は、昔は湖や沼だったり、川が流れていたそうで、スタヂオ周辺も昔は湖か沼だったそうですよ。どれぐらい昔なのかは分からないですけど。

スタヂオ建設にあたって、建築士さんの勧めもあって地質調査をしました。地表から何と6メートル下までは湿ったズブズブの地質で、それを越えてやっと硬い地層が出てきたそうです。

デラロッキンスタヂオは地下に位置しております。雨が降るとしばらくスタヂオ内の湿度が高くなるのですが、これはスタヂオ周囲の土が更に湿るのが原因です。昔、放っておいたらギターのハードケースの縫い目の上にカビがビッシリ生えてた時はビックリしたなぁ(笑)

この地域で地質調査を怠って、というかこの状況を無視してそれなりの対策を取らないで建設すれば、経年もしくは地震などの原因で傾いたり沈んだりするそうです。それを防ぐ為に、スタヂオ及び事務所は硬い地層に向けて打ち付けられた32本の杭の上に乗っております。東海地方を中心に来るだろうと言われていてなかなか来ない大地震が来ても我がスタヂオは大丈夫です。

完成後のある日の出来事。スタヂオの前で遊びに来てくれた建築士さんがスタヂオを見上げながら言いました。

「シバタさん、ここにどれぐらいの重さがかかってると思いますか?」

「分からないですね」

「172トンです。172トンってどれぐらいか分かりますか?」

「分からないですね〜(笑)」

「じゃあ、10トントラックは分かりますか?」

「あ〜、だいたい分かりますよ」

「空荷の10トントラックをココに17台積み上げてください。それぐらいの重さがココにかかってるんです」

僕→( ゚д゚)

緑の恐怖

今からほぼ20年前、無作為に選ばれ横に並んで椅子に座っている5人の男達の中のひとりは僕で、もうひとりは先程結婚式を挙げた僕の友人、あとはその彼の友人、その5人の正面には同じく先程結婚式を挙げた新妻が衝立の向こうにいたのでした。

結婚式二次会司会の男によってルールの説明がされた。

先ず、新婦が5人に対していくつかの質問をする。その5人は自分こそがあなたの旦那様だよと思わせるような回答をしなければならない。その際には声色で判別できないようにボイスチェンジャーを使用する。

そしてそのゲームは始まりました。
新婦を名前で呼んだり、好きな食べ物を答えたりしたと思う。

僕は他の参加者の振る舞いを拝見して呆然とした。ちっとも本人と似てないのだ。ボイスチェンジャーで声色が変わってるけれど、全く普段の新郎の喋り方を再現していないので誰が聞いても違うと分かるレベルなのだ。

そこで僕は本人が普段どう喋っているのかを思い出し、可能な限りモノマネをしてみせた。声色まで真似なくていいからラクなもんだ。

一通りのやり取りを終えて、新婦がこの人が自分の旦那様だという人を選ぶ時がきた。何と僕が選ばれてしまったのだ。

さて、ラクな勝負ではあったが、新郎本人を差し置いて選ばれるというのも複雑な気分である。そういえばこの勝利によって何か頂けるのだろうかと思った瞬間、司会者は言った。

「いやぁ、新郎になりすましてこんな綺麗な奥様を騙してしまうこの方には、罰ゲームとして一気にこれを飲み干していただきます!」

出てきたのはグラスに並々注がれた青汁だった。
(´Д` )

姿なき挑戦者

こんちわ。シバタです。

某なんとかタッキーフライドチキンでチキンのみを買ってビールと共に食した後、その残った骨を用いてガラスープを作るのが僕の中で密かに流行っております。美味いよ。ガラスープを取った後で溶き卵やタマネギなんか入れちゃってます。

夜も遅かったせいか、疲れた上にビールの酔いが手伝ったか、その日はガラスープを作る気になれず、テイクアウトした箱の中に鶏ガラを入れたままキッチンに放置してすぐ床につきました。

朝起きて、昨日楽しみに取っておいた鶏ガラでスープを作ろうと箱を開けたら、そこにあるはずの鶏ガラがないんです。

ふとシンクの方を見ると、生ゴミを捨てる角丸三角形のゴミ箱の中に全部捨てられており、それを見つけた瞬間にある人物へと怒りがフツフツと湧いてきたのでした。楽しみにしてたのにぃ。

身柄を確保して問い詰めたところ容疑を認めました。捨てていい物だと思ったそうです。だったら箱ごと捨てて欲しかったなぁ。そしたらまだ使えたかもしれなかったのに。
まてよ、この容疑者は、箱は要る物だと思ったのだろうか?この油でベタベタのクタクタになった箱を。箱を開けた時に中に入っていた鶏ガラをわざわざ掴んで取り出してゴミ箱に捨てたその理由がわからない。

そしてこの容疑者には重要な特徴がありまして。鶏肉が苦手で食べられないんです。子どもの時にしめた記憶が蘇るから嫌だとの事で。それなのに、そんなに苦手なのに今回の奇行(笑)に及んだのは何故だろう?苦手なのを克服したかったのだろうか?それに僕がそこにいない寝てる間を狙って行ったのは何故だろう??

…まぁいいや。
また買ってこよ。
(。-_-。)